ドイツゲーム=コミュニケーション?

ドイツゲームでコミュニケーション力!?

「ドイツゲームはコミュニケーション力が伸びるというが、実際どう?」という話題があります。


確かに、言葉のやり取りがあるドイツゲームもあります。”コミュニケーションゲーム”という名を冠したものも、昨今はたくさん発売されています。ストーリーを作ったり、自分の好みの物を伝えたり、お題に沿ってそれを早く正確に伝えたり…などなど、それはたくさんの物があります。


けれど、それら「ゲームの中での言葉のやり取り」というのは、やはり限界があります。なぜなら、常にそれらは「そのゲームのルールの上で」やり取りされるため、正しい・間違っている、効率的である・そうでない、ウケる・ウケない、そういったことを考えるやり取りであることからは逃れられず、いわば、限定的なコミュニケーション力となるのは避けられないからです。(言語のやり取りの初歩的な、ベースは作られていくことがあり、その辺りは大いに役立つこともあるかと思います。)


ドイツゲームで伸ばしたいコミュニケーション力とは

さて、最終的な”コミュニケーション力”というものは、実際にはもっと複雑であったり、形のないものであったりします。二極では判断しないものもたくさんあることでしょう。


コミュニケーションには様々な能力が必要で、それらを統合して成り立たせていくものです。人の気持ちを想像したりおしはかる、共感したり反論したりする、自分が伝えたいことを相手にわかるように伝えたり、相手の伝えることも受け取り理解する、などなど…それらは総じていうと、【互いに伝え合いわかりあう】ことです。


それらができるために伸ばさなければいけない能力は?・・・と考えて列挙すると、相当に様々な能力が必要になるものです。ご自身が話していることをちょっと思い返しても、それは想像に難くないと思います。様々なことを同時に脳の中で処理をし、言語にて発し、相手からも言語で受け取りそれをかみ砕く…その処理は複雑かつ、形としてどうである、と説明するのには難しいものも多いはずです。


子どもたちのドイツゲーム遊びは、最初はゲームで遊んで勝ってたのしいな負けて悔しいな、というところからはじまり、友達と楽しく遊ぶにはどういう環境にしたらいいのかと考えつつ、周りを見ては学びつつ、たくさんのゲームをしっかり楽しむことがまずは大切です。


しかし、しっかり楽しめるようになったその後は、「楽しいとおもったドイツゲーム遊びとその世界を、友達と共有したい!」という、次なる段階が存在します。その時に必要になるのは、相手に信頼して話を聞いてもらえるような真摯な態度、説明力、想像力を駆使し相手を推し量る力、相手に合わせた話をする力、…つまりは「総合的なコミュニケーション力」が必要になるのです。


ドイツゲームの楽しさを共有したいという思いに端を発した、ゲーム内の世界を飛びだしたところで、子どもたちの”コミュニケーション力”は劇的に伸びるのです。


Bandeボードゲーム会

ドイツゲームと知育玩具で楽しむ会です。小学生とその親による「親子参加」が中心です。 愛知県大府市で活動中。知立ボードゲーム会と共同運営しています。