子どもの遊びと大人の遊び


(子どもの遊びと大人の遊びの違いについて、先日の知立会の報告でも触れましたが、少し加筆して、再度、掲載しておこうと思います)


子どもの遊びと大人の遊びは決定的な違いがありますが、お考えになられたことはありますか? 


 子どもにとっての遊びとは、自ら成長や発達をするためのもので、知的・精神的な成長を目的とするものです。いわば生存のために欠かせないもので、大人にとっての仕事のような最重要と言える活動の一つです。


一方、大人にとっての遊びとは、仕事などの合間や休暇の日などに行う、いわゆる「娯楽」です。最重要活動ではないことが多いです。また、その良し悪しは別として、いつもと違った刺激を求めることがメインである場合もあることでしょう。


 よって、子どもに与える遊びには楽しさは必要ですが、その楽しさは「強い刺激によって楽しまされている」ものであってはならない、というところが大人の遊びとは違うのです。子どもの遊びは、自ら成長し発達できるもの、遊びとして自らの力で広げられるものでないといけないのです。 またそれらに使う道具である玩具や遊びの選択を、「どうせ使わなくなるもの」「一時のもの」として行うのは適切ではありません。


電子機器類によるゲームで終日遊んでいる…100円均一玩具でいいでしょ、どうせすぐ遊ばなくなるし…それらは今すぐ、ストップしてくださいね。子どもの遊びやそれに使う玩具は、もっともっと真剣に選び、また、発達において意味ある充実した活動にする必要があります。


 大人でも仕事で使う重要な道具などは、「安い」という観点のみで選ぶことはあり得ないことと思います。安いだけで目的の仕事をこなせるだけのクオリティを備えていないものでは、話にならない(目的の仕事を果たせない)からです。むしろ、経済性は二の次にして熟慮を重ね厳選する…ということすらもあるのではないでしょうか。また、何をするべきかという活動自体の選択にも熟考されることがあるかと思います。 


遊びなんて…と、良い遊びを意識的に選択することをお考えになったことがない方もあるかもしれませんが、実は子どもにとっての遊びの選択というのは、非常に意味がある重要なことなのです。精神的・知的な面での成長や発達においても違いをもたらします。

遊ぶという活動に使う道具である「玩具」の選択も、大人の重要な仕事道具のように熟慮して、優れたものを選んでいただきたいと思います。


そのきっかけとなれるような、優れた玩具と優れた遊びを、提供できる会であり続けたいと、私は思います。  

Bandeボードゲーム会

ドイツゲームと知育玩具で楽しむ会です。小学生とその親による「親子参加」が中心です。 愛知県大府市で活動中。知立ボードゲーム会と共同運営しています。